【第4回】筋力を決定する要因
専門性【☆★★】
みなさんから少し記事が長いとのご指摘をいただいたので今日は短めに(笑)
基礎中の基礎、アスリートなら知っているのが当然レベルの内容です。
前回の記事でスポーツにおける筋力の重要性を述べました。
それじゃあ筋力を高めるにはどうすればいいのか?
ということで、まずはそもそも筋力を決定する要因から理解していきましょう。
筋力を決定する因子は主に以下の3つがあります。
①筋繊維組成(速筋と遅筋の割合)
②筋断面積
③神経系の機能
それぞれ軽く解説していきます。
①筋繊維組成とは速筋と遅筋の割合で、速筋の割合が多くなると発揮できる力が強くなります。
しかしここは遺伝的要因が大きいのでトレーニングでどうこうってものじゃありません。
速筋、遅筋にはいろんな呼び方があり、その間の繊維(FOG繊維)もあるので、それは覚えておいたほうがいいかもしれません。
速筋・・・白筋、FT、FG繊維、TypeⅡ繊維 等
遅筋・・・赤筋、ST、SO繊維、TypeⅠ繊維 等
②筋断面積は文字通り筋の断面積=太さです。
筋は太くなればなるほど大きな力を出すことが可能になります。
③神経系の機能
筋収縮は、神経からの命令によって収縮します。
単発の命令では筋は本当に小さな力しか発揮できません(単収縮)。
複数の神経で同時に命令がなされたり、命令が立て続けに送られることで、筋は大きな力を発揮できます(強縮)。
筋力トレーニングの目的は、この②、③を高めることにあります。
もちろん筋力を高めただけで即パフォーマンスアップとはなりませんが、筋力は非常に重要な要素です。
(①については、基本的にスポーツやトレーニングをしていく中で速筋線維は減っていってしまうことが多いので『いかに減らさないか』といったことが重要になってきます。ここについてはまた今度)
そこで②を高めるのか、③を高めるのかという選択肢が得られるのですがこの方法についてはまた後日。
実際には若干異なりますが、ひとまずイメージはこんなかんじです!
では!
初めまして。いつもブログを拝見させて頂いています。
関西の大学でバスケをしているものです。
今回の記事では、筋力の決定が筋断面積=筋の太さであると書かれていました。
私は本でボディービルダーの方の筋肉は、筋形質の肥大が多く、そして筋形質は筋力をあげるものではないと書かれているのを読みました。
これに従えば、例えばですが、筋形質の肥大によって筋肉が太くなったとすれば筋力は上がらないはずです。
これに関してはどう考えれば良いでしょうか。
やみくもに筋肉を肥大させれば、筋力が上がるというわけではないのでしょうか。
また筋形質を肥大させない筋力トレーニングはあるのでしょうか。
時間の都合やお暇が有れば、教えて頂きたいです。