【第3回】ストレングス&コンディショニング:筋力の重要性
専門性【☆★★】
前回の記事(こちら)に筋力は重要ですよってことを書きました。
いきなりですけど、
「アスリートに筋力は必要ない!」
っていうトレーナーは、信用しちゃだめです。
「筋力だけ鍛えてもだめだ!」
っていうのなら共感できますが、筋力は絶対に必要です。
筋肉、筋量が必要ないっていうのであれば、競技と場合によってはありえるかもしれませんけど。(こういう場合とか→第25回)
トレーナー(S&Cコーチ)は選手の体力(スピード、持久力、ジャンプ力、アジリティ…)を向上させること、怪我を予防することが仕事です。
今回、「体力」というところに焦点を当てると、スピードにしろ、ジャンプ力にしろ、アジリティにしろ、「身体」という物体をいかに加速させるかということがキーになります。
中学・高校の物理の授業をとっていた人は習ったと思うのですが、物体を加速させるには力が必ず必要です。もちろん、ストップ動作のときにも、逆向きの力が必要です。
F=ma (F・・・力、m・・・質量、a・・・加速度)
競技動作中によく表現される「キレ」というものも、定義があいまいなものですが、いかに身体を素早く動かすか、ストップするか(身体という物体を加速させるか)が必要だと考えられます。
そして「身体」という物体に、力を加えるものが何なのかというと、筋力です。
なのでアスリートには大きな筋力があったほうが絶対有利なんです。
少し話を離れて、「コンディショニング」という言葉があります。
一般の人は、コンディショニングという単語に対して、おそらく「体調を整える」のようなイメージを持っているかもしれません。
しかし、アスリートの場合のコンディショニングとは、筋力、スピード、バランス、アジリティ、持久力、柔軟性などの各体力要素を高め、試合にむけて整えていくという意味でとらえられます。(もちろん、そこに体調も含まれます)
先ほど述べたように、各要素に対する筋力の貢献度は大きいです。
そのため、コンディショニングの一要素として存在する「筋力(ストレングス)」を、あえてコンディショニングと並べた「ストレングス&コンディショニング」という言葉が、スポーツ界では多く用いられます。
そして、アスリートのストレングスを含めたコンディショニングを高める専門家が、ストレングス&コンディショニングコーチ(S&C)です。
一般的には、トレーニングコーチのようなイメージでしょうか。
そのため、先述した通り、筋力は必要ない!というトレーナーは詐欺師(素人)だと思ってください。
一方、筋力だけ高めとけばええわ!ってのも違うと思います。
前者はC&C、後者はS&Sとでも言えますね。(←これ、先輩が使っていたのをもらいました。笑。僕のお気に入りの表現です。)
しかし、筋力は必要だけど、筋量は必要ないっていうのは状況によってはありえます。
このあたりの筋力、筋量の関わりについてはまた今度!
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よくいってくれました。