【第1回】トレーナーにもいろんな人がいるんです

専門性【☆☆★】~【☆★★】

「チームで(個人で)トレーナーを雇おうと思っているんだけど、いい人いない?」そんなざっくりなこと言われても困るんです。

僕もそのいろんな人の1人、ささべです。

初めての人、こんにちは。それ以外の人、いつもお世話になっております。普段は大学院生とトレーナー、体育教師(非常勤)やってます。(※2016年3月に大学院は卒業しました!)色々思うところもあり、ブログを始めることにしました。トレーナー関係者、アスリート、指導者、教員など、幅広い人に向けて記事を書いていこうと思います。書く記事の幅も広すぎて、毎回読んでほしい層もばらばらになっちゃうので記事の頭に★でおすすめ度を示しています。今回は、アスリートや、コーチ、教員(運動部指導者)に向けてのお話し。

さて本題ですが、トレーナーにはいろんな人がいます。ぶっちゃけ「俺はトレーナーだ!」って言っちゃえば、もうそれでトレーナーです。医師は医師免許がないと医師とは名乗れないし、教員は教員免許がないと教員と名乗れません。でもトレーナーにはトレーナー免許なんてものはありません。

そしてトレーナーって一言で言っても、仕事は人によっても全然違います。

 

まず、トレーナーの仕事は大きく以下の2つに分けられます。

・身体を作ること(体力:フィジカル)
・身体を治すこと(怪我:メディカル)

そしてこの2つの仕事も含め、チームの中での各スタッフの仕事はこんな感じになると思われます。

ブログ資料2

 

まず、全体を統括するのが監督、練習を指導する(選手の技術、戦術、戦略を高める)のがコーチ、トレーニングを指導する(選手の体力を高める)のがフィジカルコーチやストレングス&コンディショニングコーチ(S&C)です。選手が怪我をしてしまったら、まずドクターに診断をしてもらい、場合によってはドクターが手術、理学療法士が日常生活までのリハビリ(メディカルリハビリテーション)、アスレティックトレーナー(AT)が競技復帰までのリハビリ(アスレティックリハビリテーション)、リハビリ中の身体のケアや、怪我をしていない選手の日常での身体のケアを治療家(柔整師、鍼灸マッサージ師)が行います。

先ほど、トレーナーの免許はないと言いましたが、上に挙げた各分野での資格は存在します。

治療家で自らの治療院で仕事を行っている方や、理学療法士として病院に勤務している人もいますが、一方でスポーツ現場に出てトレーナーとして仕事をしてらっしゃる方もいます。

なので一言でトレーナーと言ってしまうと、どの分野のスペシャリストなのか分かりません。また、バスケットのような1チームの人数が少ないスポーツ、なおかつ高校や大学のように予算が限られているチームでは、フィジカル面とメディカル面を掛け持ちしている場合も多くあります。
僕も今のチームではAT兼S&Cとして活動しています。
そのため、競技によっても呼び名が違ってくるというややこしいこともでてきます。

日本の大学バスケ界で「トレーナー」というと、フィジカル、メディカルの担当者(もちろん、いくつかのチームでは分担が分けられていますが)。ラグビー、サッカー界で「トレーナー」というと、メディカルの担当者。またラグビーのフィジカルを担当する人は「S&C」と呼ばれ、サッカーのフィジカルを担当する人は「フィジカルコーチ」と呼ばれます(呼び名だけでなく、業務もところどころ異なっています)。

 

このようにトレーナーといっても様々なスペシャリストがおり、トレーナーという言葉が指す意味すらも業界、人によって異なります。

もしトレーナーとの契約を考えているアスリート、チームの方がおりましたら参考にしてみてください!

 

 

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