【第15回】トレーニングの2つ目的。目的ー手段の関係。

専門性【☆☆★】

トレーニングの目的は大きく2つあります。

1つは、以前の記事で述べた通り、

競技に要必な体力の向上

(競技で得られる体力≠競技に必要な体力 前編 後編

もう1つは、

傷害の予防

です。

そしてそれを達成するために以下3つの目的をもってトレーニングは行われます。

体組成の改善

出力の向上

動きの改善

 

ん??最初に目的を2つ挙げて、その後目的を3つ挙げてよく分からんやんけ。と思われたかもしれません。
そしてなんならトレーニングの目的は極論、試合に勝つことでもあります。

見方を変えれば目的は手段になり、手段は目的になるということ。これを把握することで、スポーツにおける長期戦略は理解しやすいものになります。

以下のように図示すると分かりやすいと思います。

トレ目的

トレーニングによって体組成改善、動きの改善、出力の向上をすることにより、傷害の予防、各体力の向上が可能になる。
そして傷害の予防、各体力の向上によって勝利につながる。
というつながりです。

ここで例えば、「出力の向上」(筋力・パワー等の向上)というのはトレーニングにおいては【目的】となります。
一方、「各体力の向上」を【目的】とした場合には【手段】になり「各体力の向上」も、勝利という【目的】のもとでは【手段】になります。

まあ分かりやすく言うと矢印の先が目的で、根元が手段ですよってことです。

じゃあ勝利が最終的な目的かっていうと、そうではなく、その勝利の先の目的がある場合もあるんですよね。
ここは哲学的な話になるのでまた今度。

そしてスポーツってのはすごく複雑で、この図以外にも、勝利のための【手段】がめちゃくちゃあるんですよね。

技術の習得、戦術の浸透はもちろん、栄養サポート、メンタルトレーニング、分析、用具の選定。。。。。
これらを全部図に表すととんでもないことになります。
トレーニングだけでもこんなにややこしいことになってんのに。

でもこのつながりを理解することはすごく大事です。
もしも間接的にでも「勝利」につながらないことであれば、時間の無駄になるってことですから。

そして良く現場で起こりうるミスとしては、

トレーニングや、○○をきたえるということ自体を目的にしてしまうこと。
それを鍛えた先に、どのように勝利につながるかを明確にしないままトレーニングを行ってしまうこと。

目的

 

具体的によくあるのが、「体幹を鍛えたいです」という選手。

例えば、「シュートにもっていくまでに相手を振り切れないので、スピードを高めたいです」とか、「バッティングのミートはそれなりに得意なんですけど、打球の飛距離が出ないのでパワーが欲しいです」とかなら「勝利」までのつながりが見えますよね。

でも「体幹を鍛えたい」というのはどういうことなんでしょうか….
まさか本気で腹筋背筋さえ鍛えておけば足が速くなってコンタクトも強くなると思っているのでしょうか….

 

 

 

なんて少し意地悪な書き方をしましたが、ちゃんと分かってます。
アスリートの言うところの「体幹を鍛えたい」というのは、

「コンタクトが強くなりたい」

「切り返し時に体幹部のブレを小さくして方向転換スピードを向上させたい」

「次の動作に素早く移行するバランスを得たい」

等の意味なんですよね。

つまりアスリートの言う「体幹を鍛えたい」は、女子高生の言う「やばい」くらい多様な意味をもつということです。でもそんなあいまいな言い方されると僕たちトレーナーは困ってしまうので、あなたの「体幹を鍛えたい」がどういう意味なのかを今一度整理してください。

もちろん、体幹トレーニングは勝利を達成するための重要な1つのピースです。。
ただ、最初の図の上のほうに来るものではなく、あくまでも体力向上や傷害を予防するための一手段なので図ではわりと下の方にくるはずです。

 

アスリートのみなさんは、今一度、自らのトレーニング、練習がどのように勝利につながっているか整理してみてください。

最初の図で示したように、可視化することは考えは整理しやすくなるのでおすすめです!

 

 

 

 

 

 

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