【第59回】指導者も選手も「国語」の能力は必要

個人的な話になりますが、現場では難しい表現や、専門家っぽい言葉を使うのが嫌いです。

厳密に言うと、正しく、具体的な言葉を使いたいと思っています。

本日はネット記事を見てたり人から伝え聞いたりして、個人的に「う~ん。。」と思ってしまう表現をいくつか紹介します。

※少しフィクションも織り交ぜてます。

「連動性が素晴らしい!」

シュートのうまいバスケ選手がフリースローを打っているときに、たまたま耳にした言葉です。

「フリースロー上手いね」でええやんと思ってしまいます。

もしも「連動性」という、複数のスキルに寄与する能力があったとして、その選手がサッカーのリフティングがもしも下手だったら、どう説明するんでしょうか。

「体幹が強い!①」

片足エクササイズ中に動きがぶれない選手がいたときに発せられがちな言葉です。

「バランスいいね」やない??と思ってしまいます。

「体幹が強い!②」

競技中、相手選手とぶつかったときに当たり負けをしなかった選手を見た時によく言われるのではないでしょうか。

「体幹(腹筋群、背筋群)の筋力があっても体重が軽かったり、コンタクトの技術がなかったらぶつかり負けるやろうにな~」と思ってしまいます。

選手ごとの個別性があるから適切な答えはない

おっしゃる通りなんですけど、このパターンだとこう、あのパターンだとこうといったものを説明してほしくなります。

一貫性のある個別性は大事ですけど、一貫性のなさ(以前と言ってること違う)の言い訳に「個別性」を使ってしまってる人もたま~にいるのではないでしょうか。

「ラダーを使って神経系の機能向上!」

ラダートレーニングをすることで、ラダーが上手になるだろうし、「足を細かく速く動かす能力」は身につくと思います。

確かにラダーは神経系を使いますが、ペンで文字を書く時だって神経系は使います。

CKCエクササイズの利点は、支持基底面上で重心の上下動を行う能力を発揮しつつ体幹のアライメントを保ちながら地面に対して力発揮を行うことです

「スクワットとかのフリーウエイトはマシンと違って下半身も鍛えつつ姿勢を保つ筋肉も鍛えられるからええよね」

バランスボールなどの不安定面上でのエクササイズは、適切な重心位置をとらなければ重心がくずれるというフィードバックがあるため、バランス感覚を養いつつ体幹の姿勢保持能力が漸進的に身につけられる

「バランスボール楽しいよね」

まとめ

後半は楽しくなってきて少しふざけちゃいました。。

ちなみに僕はあまり不安定面上でのエクササイズは処方しません。(理由はこちら

今回伝えたかったのは、
「言葉の意味の解釈を間違えると、その後のトレーニングの方向性も間違ってしまいますよ」
ということです。
(次回の念も込めてですが。。)

本当は「コンタクトを強くしたい」のに、それを「体幹を強くしたい」と表現してしまい、いつまでも体幹エクササイズばかり行ってもコンタクトは強くなりませんよ。ということ。(体幹エクササイズ自体を否定しているわけではありません)

正しい言葉が使えるということは明確に目標を定められるということ。

これはトレーニングにも、スキル練習にも共通して言えることではないでしょうか?

執筆者:佐々部孝紀(ささべこうき)

 

 

 

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